いつまで書けるか解らない(主に私の気力と時間の問題)ので推敲もそこそこに書きなぐるッ!
というわけで世界樹IIプレイ日記第二回!
でもまだ冒険は始まらない!というか始まったと思ったら(ry
※地味に1Fネタバレ注意
というわけで世界樹IIプレイ日記第二回!
でもまだ冒険は始まらない!というか始まったと思ったら(ry
※地味に1Fネタバレ注意
+ + + + + + + + + +
扉の向こうには花畑があった。
甘い香りを纏わせた色とりどりの花弁が、小部屋の中に所狭しと咲きほこっている。
誰ともなく感嘆の溜息をこぼす仲間達の後方で、私はひとり、身も凍るような恐怖に立ちすくんでいた。
突然、引き返す、と半ば叫ぶようにして言った私を、仲間達は怪訝そうな顔をして振り返る。
「なんでだよ。少し休憩するにはぴったりの場所じゃないか」
彼は自分がどれだけ恐ろしいことを言っているのか解っているのだろうか?私は取り合わず、急いで今通ってきた扉に飛びついた。いいから早く引き返すぞ、ギルマス命令だ。急げ、急げ、急げ、急げ!
だが既に遅かった。
不意に目の前を、ひらりと鮮やかな紫が通り過ぎた。木々の梢から、下生えの中から、花びらの影から、毒々しい色をした羽根の蝶が何匹も舞い上がり、足下に咲き乱れる花――ではなく、我々の方へと向かってくる!
突然襲いかかってきた敵に武器を構える暇もなく、毒にまみれた鱗粉を浴びせられた仲間達は、一人、また一人と倒れていく。
私は最後の一人の背中が崩れ落ちていくのを、ただ茫然と見ていることしか出来なかった……
という夢を見た。
全身汗びっしょりで目を覚ました私は、そこが緑深い樹海の中でも、まして墓場の棺桶の中でもなく、街道沿いに建つ宿屋の一室の簡素なベッドの上であることを確認すると、深々と安堵の溜息を吐いた。
明日にはハイ・ラガードへ到着しようというのに、なんと幸先の悪い……。
しかもよりによって『毒吹きアゲハの花畑』が出てくるとは。
『毒吹きアゲハの花畑』は、世界樹の迷宮内の危険地帯の一つである。B1という浅い階層にありながら(いや、あるがゆえに、か)エトリアの冒険者達の間では語りぐさとなっている。美しい花に誘われてつい花畑に踏み込み、毒蝶に襲われ命を落とした駆け出しの冒険者は数知れない。
しかしいつも思うのだが、危険と知りながら一言の警告も無しに新人を送り出す執政院もどうかと思う。体育会系にも程があるぞ。「痛くなければ覚えませぬ」とか言っているのか、向こう傷のブシドーとかが。
ちなみに私のギルドは毒吹きアゲハの洗礼を受けたことはない。
それは慎重さや用心深さによるものではなく、単にまだマッピング経験の浅かった私が、うっかり花畑へと続く分かれ道を見落として地図を仕上げてしまったのが原因である。執政院もそれでOKを出すものだから、うちのメンバーはしばらくの間、花畑の存在すら知らなかった。
落ち込む私にギルド長は「運も実力のうちだ」と言ったが、その前に呼吸困難になるほど笑ってくれたので大して慰めにはならなかった。
ああ、嫌な思い出だ。おまけに経験していないはずの全滅シーンを見るなんて、まったくもって縁起でもない。嫌な夢はさっさと忘れるに限る。私は勢いを付けてベッドから起きあがり、あくびをしながら窓の外の青空を眺め、顔を洗いに行った。
――エトリアの『花畑』には 扉 が な い という事には、気付かないまま。
----------
あれ、なんだこのホラーっぽい終わり方。
全滅は夢オチ。お約束ですね。
前回より容赦ない感じになっていた花畑で祝・初全滅。
しかもセーブを忘れていたのでパスワードもキャラも全部パーってこれ一年ぐらい前にも同じ事やったような気が…
やってくれるぜ世界樹!GJ!
甘い香りを纏わせた色とりどりの花弁が、小部屋の中に所狭しと咲きほこっている。
誰ともなく感嘆の溜息をこぼす仲間達の後方で、私はひとり、身も凍るような恐怖に立ちすくんでいた。
突然、引き返す、と半ば叫ぶようにして言った私を、仲間達は怪訝そうな顔をして振り返る。
「なんでだよ。少し休憩するにはぴったりの場所じゃないか」
彼は自分がどれだけ恐ろしいことを言っているのか解っているのだろうか?私は取り合わず、急いで今通ってきた扉に飛びついた。いいから早く引き返すぞ、ギルマス命令だ。急げ、急げ、急げ、急げ!
だが既に遅かった。
不意に目の前を、ひらりと鮮やかな紫が通り過ぎた。木々の梢から、下生えの中から、花びらの影から、毒々しい色をした羽根の蝶が何匹も舞い上がり、足下に咲き乱れる花――ではなく、我々の方へと向かってくる!
突然襲いかかってきた敵に武器を構える暇もなく、毒にまみれた鱗粉を浴びせられた仲間達は、一人、また一人と倒れていく。
私は最後の一人の背中が崩れ落ちていくのを、ただ茫然と見ていることしか出来なかった……
という夢を見た。
全身汗びっしょりで目を覚ました私は、そこが緑深い樹海の中でも、まして墓場の棺桶の中でもなく、街道沿いに建つ宿屋の一室の簡素なベッドの上であることを確認すると、深々と安堵の溜息を吐いた。
明日にはハイ・ラガードへ到着しようというのに、なんと幸先の悪い……。
しかもよりによって『毒吹きアゲハの花畑』が出てくるとは。
『毒吹きアゲハの花畑』は、世界樹の迷宮内の危険地帯の一つである。B1という浅い階層にありながら(いや、あるがゆえに、か)エトリアの冒険者達の間では語りぐさとなっている。美しい花に誘われてつい花畑に踏み込み、毒蝶に襲われ命を落とした駆け出しの冒険者は数知れない。
しかしいつも思うのだが、危険と知りながら一言の警告も無しに新人を送り出す執政院もどうかと思う。体育会系にも程があるぞ。「痛くなければ覚えませぬ」とか言っているのか、向こう傷のブシドーとかが。
ちなみに私のギルドは毒吹きアゲハの洗礼を受けたことはない。
それは慎重さや用心深さによるものではなく、単にまだマッピング経験の浅かった私が、うっかり花畑へと続く分かれ道を見落として地図を仕上げてしまったのが原因である。執政院もそれでOKを出すものだから、うちのメンバーはしばらくの間、花畑の存在すら知らなかった。
落ち込む私にギルド長は「運も実力のうちだ」と言ったが、その前に呼吸困難になるほど笑ってくれたので大して慰めにはならなかった。
ああ、嫌な思い出だ。おまけに経験していないはずの全滅シーンを見るなんて、まったくもって縁起でもない。嫌な夢はさっさと忘れるに限る。私は勢いを付けてベッドから起きあがり、あくびをしながら窓の外の青空を眺め、顔を洗いに行った。
――エトリアの『花畑』には 扉 が な い という事には、気付かないまま。
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あれ、なんだこのホラーっぽい終わり方。
全滅は夢オチ。お約束ですね。
前回より容赦ない感じになっていた花畑で祝・初全滅。
しかもセーブを忘れていたのでパスワードもキャラも全部パーってこれ一年ぐらい前にも同じ事やったような気が…
やってくれるぜ世界樹!GJ!
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